1年間良い子にしていたかな?
今年は君に
とっておきのプレゼントを持ってきたよ。
何だと思う?
ヒントは、
みんな絶対に欲しいはずなのに
誰もお願いしないもの。
もし君のお父さんやお母さんが
小さい頃に戻れるなら
絶対に欲しいと言うと思うな。
そして
学校の先生や
お父さんやお母さんからは
教えてもらえないこと
さあ、何かわかったかな?
今年のクリスマスプレゼントは
「夢の叶え方」
ゲームやおもちゃじゃなくて
がっかりしたかもしれないね。
でもこれから話すことは
この先何十年も生きていく君にとって
最高のプレゼントになると思うんだ。
何も難しい話はないから
気楽に聞いてね。
ところで
君には将来の夢とかあるのかな?
宇宙飛行士になりたいかもしれないし
サッカー選手になりたいかもしれない。
社長さん、パティシエ、お花屋さん、
もしかしたらYouTuberに
なりたいかもしれないね。
なんでもいい、なりたいものになろう!
宇宙からの映像に
世界中の人たちが大喜びする。
W杯で活躍する姿を見て
人は夢をもつ
君が作ったケーキの美味しさで
みんなが笑顔になるのも素敵だね
大きい会社の社長さんになって
みんなの生活がより良くなるものを
たくさん作るのもカッコイイね。
そうやっていくと
みんなが笑顔になって
隣の人に優しくなって
その輪が広がっていって
世界は平和で素晴らしいものになるんだ
だから
君が本当になりたい大人になることが、まずは一番大事なんだよ。
これを忘れないでほしい。
なのに、
今ほとんどの大人たちは、
残念ながらそうやって生きていないんだ。
やりたいことをやれず、
毎日が辛くて、
君くらいの頃に持っていた
宇宙飛行士になりたかった夢とか、
サッカー選手になりたかった夢とか、
ケーキ屋さんになりたかった夢とか、
お花屋さんになりたかった夢とか、
どこかに忘れてきてしまって
何のために生きているのか
わからなくなってしまっているんだ。
朝や夜、電車に乗ってみるといい。
笑顔の人は、ほとんどいないよね。
みんな目をつむって、
怒ったような顔をして、
疲れ切った表情で、
スマホを見ながらうつむいている。
おじいちゃんやおばあちゃんがきても
気づかないふり。
君も道ですれ違うだけの
知らない人とは
きっとあいさつなんてしないよね。
もしかしたら、
他の人のことなんて知らない、
関係ないよ、
と思っているのかもしれないね。
ちょっと想像してみてほしいんだけど、
もし自分が、
ほしいものは何も買ってもらえなくて、
誕生日やクリスマスに
何もお祝いがなくて、
学校では
嫌な勉強ばっかりさせられて、
家に帰っても塾や勉強ばっかり。
見たいテレビも、
したいゲームも、
読みたい本も一切ダメ、
ご飯は毎日同じような
インスタント食品ばっかりで、
学校の帰りにこっそり
ポテトチップスやチョコレートを買って
食べて帰ってくる、
みたいな生活だったら、
お友達に優しくできるかな?
せっかくもらった大好きなお菓子を、
お友達に分けてあげられるかな?
思わず独り占めしちゃうかもしれないね。
人は神様でも仏様でもないから、
やっぱり自分たちが楽しくないと、
自分たちが笑って生きていないと、
他の人には優しくできないんだ。
だからまずは
自分が楽しいと思える生き方をしてほしいし、
毎日を笑顔で生きてほしいと思う。
そうすればきっと
周りのお友達も、
お父さんもお母さんも
おじいちゃんもおばあちゃんも、
みんな笑顔になっていくから。
これから君は何十年も
生きていくことになるけど、
周りのみんなが
怒ったような顔をしていて、
毎日が辛そうで、
つまらなそうで、
誰かの悪口ばっかり
言っているような世界で、
何十年も生きていきたくはないよね。
でもそんな世界を楽しくできるのは、
君しかいないんだよ。
そう言えば、どうして
君のお父さんやお母さんは
毎日朝早くから夜遅くまで
一生懸命働いているのかな?
もちろんお金を稼ぐためだね。
お金を稼がないと、
君の家族が飢え死にしちゃうから。
もしお父さんが働かなくなったら、
君は真冬なのに
暖房をつけることができず、
真夏でもクーラーをつけることができず、
お風呂は一年中
冷たい水しか出てこなくて、
ある時水すら出てこなくなっちゃう。
水や電気やガスは、
みんな当たり前に使っていると思うけど、
みんなお父さんやお母さんが
働いたお金で買っているものなんだ。
だから買えなくなったら、
もう使わせてもらえない。
食べ物は
レストランの裏のゴミ捨て場から
拾ってきて食べなければいけない。
拾ってきたものだから
カビが生えていたり
腐っていたり
するかもしれないけど、
食べなきゃ死んじゃうから
お腹を壊しながら食べるしかない。
そういう生活を君にさせたくないから、
お父さんとお母さんは
一生懸命毎日働いているんだ。
でもそれって幸せなのかな?
確かに僕らが生きていくには
お金は絶対に必要だけど、
お金を稼ぐ“ために”生きているって、
幸せなことなのかな?
もしチャンスがあれば、
クリスマスの夜に、
ケーキを食べながらでも、
お父さんやお母さんに聞いてみてほしい。
お父さんは本当に
今の仕事をしたかったの? って。
「クリスマスだから特別に教えてよ」
と言えばきっと話してくれると思うよ。
お父さんが子供の頃、
本当は何になりたかったの?って。
そういうことを聞いたら、
もしかしたら、
いつも疲れているお父さんも、
いつも怒っているお母さんも、
少し元気になるかもしれないよ。
お父さんとお母さんを
元気にするためにも聞いてみよう。
お父さんが
サッカー選手になりたかったのか、
宇宙飛行士になりたかったのか、
それとも
仮面ライダーやウルトラマンに
なりたかったのか、
お母さんが
保育園の先生になりたかったのか、
お花屋さんになりたかったのか、
それとも
アイドルや女優さんになりたかったのか
それは分からないけれど、
きっと
「今みたいにサラリーマンになって毎日朝から晩まで上司から言われた仕事だけをやる人になりたかった」
とか
「家族のために毎日お金を必死に稼ぐ人になりたかった」
とは言わないと思うんだ。
きっと、
やりたいことやなりたい職業があったはず。
子供のころは、
みんな夢を持っているからね。
でも残念ながら
君のお父さんは夢をかなえられなかった。
お金を稼ぐための人生なんてつまらない
と思いながら、
お金を稼ぐために生きるしかなくなってしまった。
それはどうしてだと思う?
それはね、
お父さんが怠け者で、弱くて、 何をするにもダメな人だったからじゃないよ。
ただ
「夢の叶え方がわからなかった」だけなんだ。
夢は
「自分で頑張って叶えるもの」
なんだよ。
ぼーっと待っていても、
学校の宿題を毎日ちゃんとやって、
給食を残さず食べて、
テストでいい点とっても、
絶対に叶わない。
なのにお父さんは
「どう頑張ればいいんだろう」ってことを、
学校からも親からも教わらずに
大きくなっちゃったから、
夢の叶え方がわからなかっただけなんだ。
だから僕は
「夢の叶え方」を
大切な君にプレゼントしたいと思う。
生きていくためには
お金は稼げないといけない、
でも、
お金を稼ぐために生きていくのは
つまらない。
楽しく生きて、
結果としてお金も稼げたら、
それが一番いいよね?
そのためには、
君の夢を叶えちゃう以外に方法はないんだ。
それにきっと、
お父さんとお母さんも
君には夢を諦めてほしくないと
思っているはずだから。
今はまだ少し難しく感じるところが
あるかもしれないけれど、
きっといつか分かる日が来るから、
諦めないで聞いてもらえるとうれしいな。
(次回へ続く)
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