こんにちは、久家です。
前回は
「腹圧」
についてお伝えしました。
姿勢を良くするためには
絶対に必要なことなのですが、
理解するのも難しければ、
腹圧を入れる感覚を覚えるのも
なかなか難しいです。
今月の習慣セミナーでは
腹圧の入れ方を
しっかりお伝えしていますので
ぜひこの機会に
身につけて頂きたいと思います。
今回は
これまでお伝えしてきたことを踏まえて
良い姿勢を習慣化するために必要なこと
についてお伝えします。
姿勢が悪くなる原因を無くしたいけど…
当院には
腰痛、
肩こり、
頭痛
むくみ
冷え
など、慢性的な症状を抱えて
ご来院される方が多くいらっしゃいます。
初回のご来院時の検査で
ほとんどの人に共通しているのが
【姿勢の悪さ】
パソコン作業やスマホの使用で
長時間同じ姿勢でいる人がほとんどで
骨盤や首が歪み…
肩から腰がガチガチに固まって…
姿勢が悪くなり
症状がひどくなって
ご来院されているわけです。
根本的に
姿勢を改善していくには、
①悪くなった姿勢をリセットする
②姿勢が悪くなる要因を減らす
この2つの視点を持つことが必要です。
施術で体を整えたり、
ストレッチやエクササイズをしたり、
こういったものが①になります。
②に関しては
最も有効なのは
パソコンやスマホを辞めること
ですが、
さすがにそういうわけにはいきませんよね。
どんなお仕事でも
パソコンは使いますし、
これからの時代に
スマホを使わないのは
非常に困難なことだと思います。
さらに
・睡眠の質の低下
・脳への悪影響
・子どもの成長への影響
などなど
様々な文脈で
スマホの悪影響は言われていますが、
ほとんどの人が聞く耳を持ちません。
どれだけ眠れなくても…
どれだけ疲労困憊でも…
スマホを見る時間を
減らすことすらできない
どれだけ子供に悪影響だと知っても
子どもの前でスマホを見てしまう
これが現代人…
現代人にスマホを制限させるのはそもそも無理
最近僕はこう考えるようにしました(苦笑)
そこで②に関して
僕が重要視して
皆さんに取り組んでもらっているのが
「足裏」のケアです。
足裏をケアすべき理由
姿勢を正そうとする時、
あなたは何をしますか?
「背筋を伸ばそう」
「胸を張ろう」
「頭を後ろにひこう」
といったことをすると思いますが、
この時、ただ体を動かしているのではなく
人間の体には
固有感覚
というものが働いています。
固有感覚には、
各関節の角度を伝える
「位置感覚」
関節運動の速度と大きさを伝える
「運動感覚」
運動の実行や関節位置の保持に
必要な筋力の大きさを伝える
「力の感覚」
などがあり、
これらを感じ取る
「固有受容器」と呼ばれるセンサーが
筋肉、腱、関節、靭帯、骨膜など
全身に配置されています。
例えば、
肘を曲げ伸ばしする時、
見ていなくても感覚的に
前腕(肘から先)が
どの位置にあるか分かりますよね。
固有受容器がおかしくなると
これが分からなくなるんです。
そのようなセンサーがたくさん配置されているのが足裏です。
足裏のセンサーは
地面からの情報や
体重のかかり具合などをキャッチして
その情報を脳に送ります。
それを元に脳が命令を出して
体は
・まっすぐに立つ
・歩く
・走る
といった動作を行なっているんです。
なので
足裏のセンサーがおかしくなれば、
間違った情報が脳に送られるので
変な所が緊張したり…
変な動きになったり…
変な姿勢になったり…
といった誤作動が起こり、
体に負担がかかってしまうわけです。
現代人のほとんどが
足裏の筋膜が癒着しすぎて
このセンサーがバカになっています。
裸足で過ごすことが
ほぼなくなり…
靴の高性能化が進み…
足裏の筋肉を
使わなくなっていることが原因です。
センサーがうまく働かないと
地面からの情報が
ちゃんと脳に伝わりません。
どんな所に立っているかが
正確に脳に伝わらない状態です。
末梢からの情報が正しくなかったり…
情報の処理が遅れたり…
脳の命令に対して
筋肉が正しく動作しなかったり…
そんなことが起これば当然
姿勢を保つことなんて
できるはずもありませんよね。
だから僕は皆さんに
足裏のケアをお勧めしているわけです。
姿勢は足裏が9割!?
足裏にセンサーがたくさん配置されている
とお伝えしましたが、
なぜだと思いますか?
例えば、
免疫細胞は
全体の8割が腸にいる
と言われています。
めちゃくちゃ偏った配置ですよね。
全身満遍なく配置した方が
良いように思えますが
これにはちゃんと意味があるんですね。
体に害を及ぼすものの多くは
食べ物を通して体内に入ってきます。
食べ物を消化して
最終的に体内に吸収するのは
“腸”なので
外敵から体を守るには
体内への関門でもある腸で
外敵を殺して侵入を防ぐ必要がある。。
だから人間の体は
全体の8割もの免疫細胞を
腸に配置しているわけです。
センサーもこれと同じことだと思います。
先ほどもお伝えしたように
足裏のセンサーは
地面からの情報や
体重のかかり具合などをキャッチして
その情報を脳に送り、
それを元に脳が全身に命令を出します。
足裏にセンサーが集中しているのは、それだけ足裏からの正確な情報が必要だということです。
体を正しく動かすのも…
正しく筋肉を使うのも…
良い姿勢を作るのも…
足裏からの情報を
正しくキャッチして
脳に送る必要があるのです。
姿勢を良くするためには
施術で歪みや筋肉を整えて
正しい姿勢に戻してあげることが
必要です。
そして
前回までお伝えしたように
正しくインナーマッスルを使って
腹圧を入れる必要があります。
さらに
どういう姿勢が正しい姿勢なのかを
体が覚えることも必要です。
しかし…
これらをそれぞれ行なっただけでは
一時的に良くはなっても
良い姿勢を習慣にはできません。
足裏からの情報を正しくキャッチし、
脳に伝えてはじめて、
これらが統合され
良い姿勢が習慣化されるのです。
センサーの感度を高めよう!
そこで僕が
皆さんにお伝えしているのは
ゴルフボールを使った足裏の筋膜リリース
です。
これは筋膜リリースの回でも
お伝えしました。
その時は
・足の指を使えるようにして体の負担を減らす
・足底筋膜炎の予防
という意味でご紹介しましたが、
足裏のセンサーの感度を上げる
ためのものでもあるので
ぜひ皆さんにやってほしいものです。
最初はほぼ全員
激痛を訴えます。。
それぐらいみんな
筋膜が癒着しているということです。
「姿勢矯正」と検索すれば
いろんなストレッチや
エクササイズが出てきます。
どれでも一時的な姿勢矯正なら
できると思いますが、
足裏のセンサーが
ちゃんと働くようにならなければ
良い姿勢を習慣化することは
おそらくできないでしょう。
「姿勢」と「足裏」
一見何の関係もなさそうですが、
姿勢の習慣化を考える上で
僕は一番のポイントだと思っています。
これだけやれば姿勢が良くなる
というわけではありませんが、
「良い姿勢の習慣化のために
まずやるべきことは?」
と聞かれれば、
間違いなく
足裏の筋膜リリースです!
第2回習慣セミナーの関連記事になりますが、
足裏の筋膜リリースについて
解説をしている記事のリンクを貼っておきます。
「姿勢がなかなか良くならない…」
とお悩みの方は
ぜひ参考にして
足裏のケアを始めてみてください!
以下、習慣セミナーの詳細です。
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習慣セミナーでは
毎月テーマを変えてお伝えしています。
第4回のテーマは
「姿勢」(7/31まで)
今回の習慣セミナーでは…
①姿勢のリセット方法
②姿勢改善のための呼吸法
③姿勢筋エクササイズ
をお伝えし、
今のあなたに必要な
「姿勢改善」の方法をご提案します。
所要時間は1時間
施術の時と同様に
当院で1対1の対面で行います。
料金は5000円(税込)
予約は以下のいずれかからお願いします。
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