こんにちは、久家です。
あなたが
睡眠をしっかり取ろう
と思う時ってどんな時ですか?
ほとんどの方が
疲れが溜まっている時
体調が悪い時
明日大事な何かがある時
といった
体調を良くしたい場合
ではないでしょうか?
もちろん
それは大正解で
しっかり睡眠をとって
体調を整えて頂きたいのですが、
それと同レベルか
それ以上に重要な役割も
睡眠は持っているんです。
今回は
その睡眠の重要な役割について
お伝えします。
人間の脳は睡眠で進化する!?
人間の脳って
1日のうちいつ進化しているか
ご存知ですか?
それは…
眠っている間
です。
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起きている間の体験を
何度も再生して
そこから知識や知恵を切り出す。
過去の知識と引き比べて精査し、
知識ベース全体の質も見直す。
古い知識と統合して抽象化し、
センスも作りだす。
つまり、
頭は眠っている間に
進化するのである。
黒川伊保子 著「英雄の書」より
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これは当然
座学で得る知識に限ったことではなくて
・仕事のコツ
・人間関係の機微
・運動や芸術のセンス
なども
脳はこの方法で獲得し
定着させていきます。
例えば、
昨日まで打てなかった速い球を
打てるようになった野球少年。
眠るまでその体感は
筋肉が制御する
単純な記憶にしか過ぎません。
しかし
眠っている間に
脳が運動センスにまで昇華して、
運動野に書き込んでいきます。
小難しい表現になってしまいましたが
簡単に言えば
昼間の鍛錬が夜の良い睡眠によってセンスに変わる
ということです。
昨日までできなかったことが…
僕自身、3ヶ月前に
このことを体感することができたので
その話を。
昨年の6月から
僕は書道を習い始めました。
月に2回、1時間半の稽古です。
昨年の11月、
地域の文化祭で
その書道教室の生徒さんの
作品の展示がありました。
8月くらいから
希望者を募っていたのですが、
初心者の僕にはまだ早いかなって
書く気は全くありませんでした。
しかし
文化祭2週間前の稽古で
大人の部で展示するのが
1人だけというのを聞いて…
さらに
その日の夜
どうしようか考えていると、
「わが子たちに
“やればできる!”
を体現できるチャンスじゃない?」
という内なる声が!(笑)
すぐに先生にLINEをして
急遽作品を書かせてもらうことにしました。
それから1週間、
仕事が終わってから1〜2時間
毎日練習したのですが、
その日その日の練習は
思い通りにいかないことばかり…
かなり集中力も使うので、
最後の方は疲れてきて
納得できずにその日の練習は終了
といった毎日でした。
でも3日目の最初の1枚で
あることに気づいたんです。
昨日できずに終わっていたことができている
もちろん書けば書くほど
どんどん課題は出てくるのですが、
大体それをクリアできるのは、
ガツガツ練習したその日ではなく、
次の日の書き始め。
このことに気づいてからは
その日できないことに
イライラするのではなく
できる限り枚数を書いて、
次の日を楽しみに
待つようにしました。
1週間に書いたものの中で
一番良いものを提出しようと
候補を数枚作っていたのですが、
最終的には
提出日当日の朝に書いた
2枚のうちの1枚が
その時の自分の実力を出し切れた
1枚になりました。
まさに…
昼間の鍛錬が夜の良い睡眠によってセンスに変わる
を実感した出来事でした。
努力を生かすも殺すも睡眠次第!
以前配信した記事の中でも
「練習でマスターできないまま
眠ってしまっても…
翌朝になると
なぜか弾けるようになっている」
というピアニストの言葉を
ご紹介したことがありますが、
何かを習得する時、
鍛錬することと同じくらいに睡眠は重要なものなのです。
寸暇を惜しんで
勉強したり、練習したりと
精進するのは構いませんが、
睡眠をおろそかにしては
元も子もありません。
今これを読んでいるあなたも
何かを習得しようとしてることが
あると思います。
「忙しくて時間がない」と言って
睡眠時間を削る人もいるでしょう。
それを絶対にやめろとは言いませんが、
でもこれだけは覚えておいてください。
あなたの「失敗」や「努力」を
「進化」に変えるのは
あなたの睡眠だということを。
ちなみに
昨年大リーグで大活躍した
大谷翔平選手。
彼の睡眠時間は
1日9時間だそうです。
彼の進化の秘密は
睡眠にあるのかもしれませんね。
睡眠をおろそかにする日本人
昔、受験では
「四当五落」(しとうごらく)
などと言われたものです。
睡眠時間を
4時間程度に削った者は
合格でき、
5時間以上寝ているような者は
不合格になる、
という意味です。
さすがに今では
あまり聞かれなくなりましたが、
このような価値観で
勉強をしてきたから
受験勉強で学んだことを
ほとんどの人が
覚えていないのかもしれませんね。
「早起きは三文の徳」
ということわざがあります。
この意味を
朝早く起きればいいことがある
くらいに捉えてしまうと、
睡眠時間を削ることになるでしょう。
睡眠時間を削って早起きしても、何もいいことはありません。
睡眠時間を確保した上で
早起きする生活習慣を作るからこそ
いいことが起こるんです。
そもそも
睡眠時間を削ってまで
早起きするような生活が
長続きするはずもありません。
こうやって見ていくと…
どうも日本人は昔から
時間を作るために真っ先に削るものが
「睡眠」
になっているように思います。
こうした社会の風潮が
睡眠不足に拍車をかけた結果、
現在日本は…
ぶっちぎりの睡眠時間世界ワースト1。
近年、日本の子供たちの
学力低下、
運動能力の低下
などを耳にしますが、
勉強の方法がどうだ
運動の指導がどうだ
と言う以前に
睡眠をおろそかにする生活習慣が問題
だと僕は思っています。
子供たちの未来のためにも
まずは大人が
ちゃんと睡眠を取る姿を見せましょう!
何かのために
睡眠を削るのではなく、
睡眠のために
何かを削ってみてはいかがでしょうか?
削れるものは
いくらでもあると思いますよ。
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