肩こりは呼吸のし過ぎ?呼吸を減らして体の不調を改善しよう!

こんにちは、久家です。
 
この所「呼吸」をテーマに
お伝えしていますが、
患者さんたちにお話を伺っていると
普段から呼吸を意識している人は…
ほとんどいないようです。
 
これまで呼吸について
いろんな視点からお伝えしてきましたが、
最終的に目指したいのは…
 
呼吸を減らすこと
 
減らすってどういうこと??
って思った人も多いかもしれませんね。
 
大きく深呼吸をしたり
たくさん酸素を取り入れることって
良いように思われがちですが
実はそれって良くないんです。
 
呼吸を減らすとは?
 
早速始めていきましょう!

誰もが呼吸に無関心

あなたは
自分の健康状態を良くしよう
と考えた時、何に取り組みますか?
 
体質を改善しようと食事を見直す…
 
運動不足を痛感し、ウォーキングを始める…
 
睡眠の質を上げようと枕を買い替える…
 
など、
人間の生活習慣と言われる
食事、運動、睡眠に
何らかのアプローチをすると思います。
 
もちろんそれは正しいのですが、
その取り組みを効果的にするためにも…

まずは呼吸に目を向けてほしい

これが僕の想いです。
 
人間は何も食べなくても
数週間は生きられます。

運動しなくても…
眠らなくても…
数日で死ぬことはありません。

しかし
呼吸を止めるとどうでしょうか?

わずか数分で死んでしまいます。
 
にも関わらず、

健康志向が強く食べ物や飲み物に気を使う人でさえも、呼吸については無頓着な人がほとんどです。
 

食べ物や飲み物については、
健康のために、
何をどれくらい食べ、
どれくらい飲んで…
みたいな事はよく議論されますよね。
 
でも呼吸についてはどうでしょうか?
 
体のためには
きれいな空気を吸った方がいい
というぐらいは、
誰でも知っているでしょうが、

「健康のためには、どれくらいの量の空気を吸うのが理想的か?」

みたいな議論は聞いたことがありません。
 
もしかしたら、
空気にも「吸いすぎ」という状態が
あるかもしれませんし、
食べ物や水に
適正量があるのであれば、

空気にも健康のための適正量があるはずだ

と思うんです。
 
そうであればむしろ、

食べ物や飲み物よりも空気の量の方が大切なのかもしれません。
 
また
基本的に運動パフォーマンスは
肺の機能によって制限されます。
 
手足の筋力でも、
メンタルの強さでもありません。
 
定期的に運動をしている人なら
わかると思いますが、
運動の限界を決めるのは、

筋肉の疲労ではなく、息切れ。
 
だから、
健康のために運動をするにしても
運動パフォーマンスを向上させるにしても、
一番大切なのは
効率的な呼吸なんです。
 
睡眠に関しても
寝ている時の呼吸が
睡眠の質に大きく影響します。
 
健康を考える際に
誰もが重要だとわかっている
食事、運動、睡眠

この全てに大きく関わっているのが呼吸です。
 
にも関わらず…
呼吸に注意を払う人はほとんどいない…
 
肩こり、腰痛、頭痛、
むくみ、冷え性、猫背…
このような症状を訴える人は
例外なく

正しく呼吸ができていません。
 
これが
不健康な人が多い原因の1つだと
僕は思っています。

深呼吸は体に悪い!?

「深呼吸をすると血中の酸素は増えると思う人は手をあげてください」
 
このように聞かれたら、
おそらくあなたは
躊躇なく手をあげるのではないでしょうか?

そしてほとんどの人が
同じだと思います。
 
しかしこれ…
間違いなんです。

健康やスポーツの世界では、この間違った知識が広く信じられています。
 
実際は、安静時にたくさんの空気を肺に入れても血中の酸素は増えません。

むしろ、持久力を高めたいなら
一番やってはいけないことなのです。
 
呼吸の役割は、
空気中から酸素を体内に取り入れて、
体内で発生した二酸化炭素を
体外に排出することです。
 
そして取り入れた酸素は
筋肉を効率的に動かす燃料になります。
 
なので
筋肉にたくさん酸素を送るために、
たくさん呼吸をしよう
という発想になるのですが、
これが大きな間違いなんです。
 
この方法で酸素を増やすのは、
物理的に不可能です。
 
なぜなら、
血液は常に酸素が飽和した状態にあるから。
そこに酸素を送り込もうとすることは、
例えるなら、
既に満杯になっているコップに水を入れるようなものです。
 
そもそも血液の仕事は、
酸素を保持することではなく、
臓器や筋肉に送り届けることです。
 
実際のところ、
人間の体内には必要以上の酸素が存在していて、
安静時なら75%
運動時なら25%
が呼気として排出されています。
 
なので、
大きく深呼吸して
酸素をたくさん取り込むという考え方は、
満腹な人に
「もっと食べろ!」
と言っているようなもの。
 
長年にわたって僕らは
深呼吸の利点を
教え込まれてきています。
 
実際に、
ストレス軽減でも…
ヨガでも…
スポーツの世界でも…
深呼吸は大きな効果があるとされています。
 
もちろん深呼吸をすれば、
実際に気分は良くなるし、
肺に大量の酸素を入ることで、
上半身がストレッチされます。
 
こういった体感ベースで
効果を感じることができるので、
呼吸は大きい方がいいという迷信が
広まったのかもしれません。

肩こり、腰痛、慢性疲労…
不調の原因は
「呼吸のし過ぎ」

意外に思うかもしれませんが、
正しい呼吸で大切なのは、
酸素ではなく、二酸化炭素です。

 
呼吸の話をする時、
大体酸素の話になると思います。
「しっかり酸素を取り込んで…」
みたいな。
 
ほとんどの人が
体に取り込む酸素が増えるのはいいことだ
と思うかもしれませんが、

健康のためにはむしろ呼吸は減らした方がいいんです。
 
例えば、
太り過ぎの一般人と
プロのアスリート、
この二人が
重たいスーツケースを運ぶところを
想像してみてください。
 
どちらが息を切らせて、
たくさん呼吸をしているでしょうか?
 
もちろん、プロのアスリートではないですよね。
 
意外に思うかもしれませんが、
健康と運動パフォーマンスを妨げる
1番の大きな要因は
「慢性的な呼吸過多」です。

 
大抵の人は自分でも気づかないうちに、
適正量よりも2倍か3倍は
多く呼吸をしています。
 
「人間が生きるためには酸素が必要」
これは誰もが知っている事実ですが、
だからといって、酸素をたくさん取り込めばいいというわけではありません。
 
血液中にどんなにたくさん酸素があっても、
筋肉、臓器、組織が活用できる量が
増えるわけではないからです。
 
意外かもしれませんが、
体が活用できる酸素の量は、
血液中にある
二酸化炭素の量で決まっています。

 
ほとんどの人は
二酸化炭素は酸素を使った後に出る
ゴミのようなもの
と教わったのではないでしょうか?
 
しかしそれは間違いです。
 
血中の二酸化炭素の量が、体が活用できる酸素の量を決めているんです。
 
そして最も重要な事は、
呼吸の仕方によって、血中の二酸化炭素濃度が決まる
という事です。
 
正しく呼吸をしていれば、
少ない呼吸で
血中の二酸化炭素も適正量に保たれ、
静かで規則正しい呼吸になります。
 
一方、
呼吸過多の状態になると、
息づかいが荒く、
リズムも一定しなくなります。
 
大きく息を吐くと
大量の二酸化炭素が
体外に排出されるため、
体が酸素を取り込める量も
減ってしまうのです。
 
考えてみれば、
当たり前の事ですが、
正しく呼吸をすれば、
血中の二酸化炭素が増え、
筋肉や臓器に送られる酸素の量も増えます。
 
その結果、体が機能的に働く。
 
つまり、
呼吸を減らすことで、体に本来備わっている機能を、十分に活用できるようになるんです。

肩こり、腰痛、疲労が
改善せずに長く続いている人は
呼吸のし過ぎで
体が機能的に働いていない場合が
ほとんどです。

整体やマッサージで
改善が見られない人は
呼吸を減らすことに
取り組んでみてください。

呼吸を減らす意味

これまでのことを踏まえると
 
呼吸の1番の目的は
体内にある“余分な”二酸化炭素を排出すること

 
とも言えます。
 
組織や細胞で生成された二酸化炭素は、
血管を通って肺に送られ、
余分な量が呼気として排出されます。
 
ここで大切なのは、
排出されずに体内に残る
二酸化炭素の方なんです。
 
正しく呼吸するには、
肺の中に適量の二酸化炭素が残っていること
これがカギになります。
 
こういう風にイメージしてみてください。
二酸化炭素は、
酸素を細胞に届ける窓みたいなもの。
この窓が全開になっていないと、
酸素は一部しか
細胞に届かなくなってしまいます。
 
その結果、
代謝が悪くなったり
運動時に息切れしたり
足をつったりしてしまう…
 
一方
窓が全開になっていたら、
酸素が細胞に十分に行き渡り、
代謝が正常に行われ
細胞が元気になるんです。
 
繰り返しになりますが、
呼吸の目的は
“余分な”二酸化炭素を排出すること
 
たくさん排出すればいいというわけではないのです。
 
慢性的な呼吸過多の状態だと、
必要な二酸化炭素まで
排出されてしまいます。
そうなると
血中の二酸化炭素の量が減り
酸素が細胞に届けられなくなるので、
慢性的な体の不調が続いてしまいます。
 
一方、
呼吸を減らすことができれば
余分な二酸化炭素だけを排出して
酸素を効率よく
細胞に届けることができるようになります。
 
僕は食事について考える時
何を摂るかよりも
余計なものを入れない
ということを優先します。
現代人はそもそも食べすぎだからです。
 
これは呼吸に関しても一緒。
原因は様々ですが
現代人は呼吸しすぎです。
そしてこの慢性的な呼吸過多が
様々な体の不調に繋がっている…
 
だからこそ
まずやるべきなのは、
正しい呼吸を身につけて呼吸を減らすこと
なのです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

久家

福岡市西区の姿勢矯正専門整体院ベストフォームについて

ベストフォームは、福岡市西区で姿勢矯正に特化した施術を行なっている整体院です。
完全個室・完全予約制なので、施術中に他のお客様と顔を合わせることのないプライベート空間で、人目を気にせずリラックスして施術を受けていただけます。
毎回院長である私が担当し、体の状態、症状の経過をしっかりと把握して、患者様一人一人の悩みと真剣に向き合い、責任をもって施術させていただきます。
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このコラムを書いた人

福岡市西区の整体ベストフォーム 代表久家陽介

経歴

  • 出身地:福岡市西区
  • 出身校:修猷館高校ー九州大学ー九州大学大学院
  • 大学卒業後、企業に就職。その後転職しメディカルトレーナーの資格を取得。大阪、兵庫、福岡で10年間整骨院に勤務。
  • 2014年Best Formを開院。パーソナルトレーニングの指導、野球チーム(中学、高校、大学)の専属トレーナーとしての活動経験もあり、症状の改善だけでなく、健康づくり、アスリートの故障予防やパフォーマンスアップにも精通している。

メッセージ

人生100年時代を健康に生きていくためには、自分で情報を取捨選択して、「自分の健康を自分で作る」能力が必要不可欠になります。だからこそ整体で症状を改善するだけでなく、患者さんたちが自分の健康を自分で作れるようにサポートをする、これが僕ら整体師が担う重要な役目だと考えます。
当院のコンセプトは「健幸づくり」。患者様一人一人に、健康を当たり前にして幸せな人生を送って頂きたい、そんな想いを込めて仕事をさせて頂いています。
ご来院中の患者様、そしてこれから出会う方々とのご縁に感謝して、一人でも多くの方を「健幸」に導くために邁進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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