健康＝正常、不健康＝異常って本当？
こんにちは、久家です。
皆さんは年に1回
健康診断は受けていますか？
僕は毎年3月に受けているのですが、
もう何年も
数値的な異常はありません。
患者さんたちに話を聞いていると
健康診断の結果に
一喜一憂している人たちもいますが、
あの結果って
正常だったら健康なのでしょうか？
異常だったら不健康なのでしょうか？
今回はそんな話をしてみたいと思います。
健康＝正常？
健康について考えるときに、
健康=正常、不健康=異常
となんとなく思うわけですが、
果たしてこれ…
本当でしょうか？
医学は
「健康とは正常のことである」
と定義しているのですが、
例えば、医者が
「あなたの胃に異常があります」
と言えば それはつまり、
正常ではないということです。
じゃあ、医者は何を基準に
正常、異常の判断をしているのでしょうか？
これって僕ら一般人には
意外と知られていないんですね。
医者が胃の正しい状態を知っていて、
そこと照らし合わせて
働きがおかしいから異常と言っている
と多くの人は思っています。
でもそうじゃないんです。
医学的な正常っていうのは
「基準値内である」
という意味で、
その基準値って何かと言われたら、
「その数値の中に人口の95%以上の人が入ってます」
というものなんです。
何かの正解が
医学の教科書に書いてあって、
それが正常で、
そこから外れたら異常
って言っているわけではないんです。
「ほとんどの人がここにいます」って言っているだけなんです。
だから健康診断を受けて
「あなたはこの数値が異常です」
と言われたとしたら、それは…
「あなたは平均から離れています」
「多くの人はこういう数値じゃないんですよ」
と言われているだけで
それを正常とか異常とか言っているわけです。
自分の健康を定義できていますか？
そこで僕が素朴に思うのは、
「みんなと同じ状態」が自分の望む状態なのか
ということです。
隣の人と同じ胃の状態になる事が
本当に自分の望む状態なのでしょうか？
日本人の95%が入っている血管の状態が
本当に自分の望む状態なのでしょうか？
例えばBMIという指標。
あれって、アスリートはだいたい異常です。
「あなた病気になりますよ」
的な数値になりますからね。
そこでアスリートは
一般人の体にすべきなのか？
そしてアスリートはそれで幸せなのか？
という話です。
健康というのは「幸福の土台」であるべき
だと僕は思っています。
アスリートの寿命は
一般人に比べると確かに短いです。
それは長いこと体に無理をかけるから
当然だと思いますが、
だからと言って
基準値に全てを持っていく事が
アスリートの幸福を増大させるのか？
これはもう医学の範疇じゃないですよね。
生き方の問題です。
そこまで含めて、
改めて健康というものを定義していかないと、
健康のために不幸になっていく…
みたいな本末転倒な事が起こると思います。
そんな状態になってしまったら、
「もはや健康とは？」ってなりますよね。
健康オタクの方が寿命が短い
っていうことを聞いた事があります。
気にし過ぎてる人の寿命が長くはない
という事ですが、 それは多分
不幸だからだと思います。
幸福というものが欠落している
数値上の健康だけを追求しているから、
生きてる意味がないって
体が判断しているのかもしれませんね。
いずれにしても、
一般的に正常とか異常とか言われるものは、
この程度のものなのです。
「自分が望む状態が何なのか？」
これが自分で定義できていなかったら、
そもそも健康を求める事ができません。
テレビやネットで
あれがいい、これがいい
と言っているものの判断が
自分でできないんです。
これを判断できるようになる事が
これからの「人生100年時代」に必要なことだと思います
つまり
「自分の体のことは自分で決められるようになること」
これがただの自分勝手とかではなく、
幸福を増大させる
というベースの上にないといけません。
他の誰でもない
自分の体のことですから、
自分で決めていけるようになるのは
誰にとっても必要なことです。
だから
「健康な食事はこういうものだ」
というものを知るのは
だいぶん後の話なんです。
自分にとっての健康が定義できて始めて
それにふさわしい食事が分かるわけなので。
それもないのに
「あの食事がいい、この食事がいい」
と情報ばっかり求めるから
路頭に迷って
健康ビジネスに巻き込まれてしまう…
あなたは自分にとっての健康を定義できていますか？
健康とは「自分らしく生きること」
自分の健康に自信を持っている人は、
それほど多くはいないようです。
そもそも健康な人とはどんな人なのでしょうか？
今回お伝えしてきたように
・健康診断で問題なし
・検査で異常なし
といったような
数値的に問題がないことだけでは
健康な人とは言えないと僕は思います。
もちろん
数値が良いに越した事はありませんが、
健康というものは
「自分らしく生きる」
ということと
密接に関係するものではないでしょうか。
スポーツをやっている人たちは
その競技のパフォーマンスを上げるために
ハードなトレーニングをしたり
筋トレして筋肉をつけたりします。
特にアスリートがやるような
パフォーマンスアップのための
ハードなトレーニングは
健康を犠牲にしている
とも言えます。
間違いなく健康寿命を縮めているので。。
そういう意味では…
アスリートは不健康な人
と言えるかもしれません。
ただ…
健康寿命は縮むけれども、競技のパフォーマンスが上がって何らかの幸福感を感じている。
失われた健康以上のものが得られている。
そんな状態であれば、
その人は健康な人だと僕は思います。
食事に関しても一緒です。
数値的に健康な状態を作る事だけを考えるのであれば、栄養学に基づいて
オーガニックなものを摂って…
サプリメントを摂って…
体に悪いと言われるものを
排除していけばいいと思います。
しかし
それで幸福なのか？という事です。
それで幸福感を感じる人はいいと思います。
「美味しい」と感じること
家族や友人と「楽しく」食べること
こういったことも食事を考える上で、重要な要素の1つだと僕は思っています。
口からの食事が困難になって
直接胃に食べ物を流し込む
「胃ろう」
これを行なっていた人に美味しい和食を与えたら、一つももどさず綺麗に食べてそれからみるみる元気になって退院していった…
という話を聞いたことがあります。
その病院はそれから病院食の改革に取り組み、患者さんたちがどんどん元気になっていったそうです。
栄養素ばかりにこだわって、美味しさや楽しさがなくなってしまっては、元気になるものもならないのかもしれませんね。
「食事」って栄養素だけでは説明のつかない何かがあるんじゃないかなって思います。
こうやって考えていくと…
世間一般で言われる健康を求めても、健康にはなれそうにありません。
健康の形は人それぞれ。
健康な人とは自分らしく人生を生きている人
「自分らしさ」を追求してそれを実現していくことが、健康になるということではないでしょうか。
「自分らしさ」
これが健康になるためのキーワードではないでしょうか。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
久家
福岡市西区の姿勢矯正専門整体院ベストフォームについて
ベストフォームは、福岡市西区で姿勢矯正に特化した施術を行なっている整体院です。
完全個室・完全予約制なので、施術中に他のお客様と顔を合わせることのないプライベート空間で、人目を気にせずリラックスして施術を受けていただけます。
毎回院長である私が担当し、体の状態、症状の経過をしっかりと把握して、患者様一人一人の悩みと真剣に向き合い、責任をもって施術させていただきます。
夜は20時まで受付、日曜祝日も営業していますので、お仕事でお忙しい方も無理なく通えます。
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このコラムを書いた人
福岡市西区の整体ベストフォーム 代表久家陽介
経歴
- 出身地：福岡市西区
- 出身校：修猷館高校ー九州大学ー九州大学大学院
- 大学卒業後、企業に就職。その後転職しメディカルトレーナーの資格を取得。大阪、兵庫、福岡で10年間整骨院に勤務。
- 2014年Best Formを開院。パーソナルトレーニングの指導、野球チーム（中学、高校、大学）の専属トレーナーとしての活動経験もあり、症状の改善だけでなく、健康づくり、アスリートの故障予防やパフォーマンスアップにも精通している。
メッセージ
人生100年時代を健康に生きていくためには、自分で情報を取捨選択して、「自分の健康を自分で作る」能力が必要不可欠になります。だからこそ整体で症状を改善するだけでなく、患者さんたちが自分の健康を自分で作れるようにサポートをする、これが僕ら整体師が担う重要な役目だと考えます。
当院のコンセプトは「健幸づくり」。患者様一人一人に、健康を当たり前にして幸せな人生を送って頂きたい、そんな想いを込めて仕事をさせて頂いています。
ご来院中の患者様、そしてこれから出会う方々とのご縁に感謝して、一人でも多くの方を「健幸」に導くために邁進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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