こんにちは、久家です。

前回の「免疫力について考える」では

コロナに感染して重症化していく人が

具体的にどういう状態なのか?

そして

なぜ免疫力を高める必要があるのか?

をお伝えしました。

 

では、実際にどうやって免疫力を高めていくのか?

 

その根本的な方法について今回はお伝えしたいと思います。

まずやるべきことは…

「免疫力を上げるには」と検索すれば、

方法論は色々と出てきます。

 

・腸内環境を整えましょう

・質の良い睡眠を取りましょう

・運動して筋力アップ

・笑顔で免疫力アップ!

などなど

 

色んな人が色んなことを書いているので、

自分できちんと情報を取捨選択するのは必要ですが、

上にあげたことはどれも間違ってはいないとは思います。

 

その中でも特に情報として多いのが

免疫力を高める食事

 

免疫力を高めるには、

こういう食材がいいですよ、

こういった栄養素を取りましょう、

的なことが言われています。

 

確かに大事なことですし、

僕もこういったことは患者さんにアドバイスしたりしています。

 

しかし、どの食材が、とか、どの栄養素が、を考える前に

1つ考えるべきことがあるんじゃないかなって僕は思うんです。

それは、

そもそもちゃんと栄養を取り入れることができる体なのか

ということ。

 

内臓も毎日毎日、24時間フル稼働で働き続けていれば、

疲れきってしまいます。

そんな疲労困憊な内臓で、

消化、吸収、排泄

といったことが正常に行われるでしょうか?

そんな状態で、体にいいと言われる食材を取ったところで

ちゃんと体に吸収されるでしょうか?

 

運動も同じです。

いくらウォーキングが健康にいいからと言って

背中が丸く猫背の姿勢で…

呼吸も浅く…

膝や腰を痛めそうな歩き方をしていれば…

いくら歩いても免疫力を上げるどころか

体を悪くしてしまいます。

 

背筋を伸ばして、

呼吸がしやすい状態を作って、

スムーズに体を動かすからこそ

効果があるものです。

 

なので、免疫力を高めるためにまずやるべきことは、

体全体のシステムを正常な状態に戻すこと

 

そのためにやることは

① 毒をとらない

② 心肺機能を高める

この2つをお勧めします。

 

毒をとらない

皆さん、食事について考える時

まず何を考えますか?

 

ほとんどの人が

「健康的なものを摂ろう」

と考えて、食生活を変えようとします。

そうではなく

「余計なものを摂らない」ようにしましょう!

 

何が毒かは人によりますが、

現代の日本人は、間違いなく

「栄養の取りすぎ」

です。

摂るものを考えて質を高めていくのもいいですが、

とにかくまず「余計な物を摂らない」ことが大事です。

 

当たり前ですが、

人間の体は、必要な分だけ吸収してそれ以外は全部捨てるから成り立っています。

例えば、内臓が疲労して

必要な分は摂ったけどいらない分を捨てられない体になると、

体内にそれがどんどん溜まっていく。。

これがものすごく免疫を下げてしまうのです。

 

「余計なものを摂らない」と考えると

何が毒か?

が問題になりますが、

まずは、何というよりも

過ぎればすべて毒

と考えましょう!

 

人間、塩分が少な過すぎるとうつ病になるけど

塩分が多すぎると高血圧になる。

少なすぎても多すぎても毒なのです。

 

食事制限のダイエットが流行っていましたが(今も流行ってる?)

「体全体のシステムを正常な状態に戻す」という視点で見れば、

何かを極端に制限するのは、体にとってマイナスです。

 

あと、毒と聞いてイメージするのは

食品添加物や合成着色料、保存料などの化学的な添加物。

今の世の中、

これらが入っていないものを探す方が難しい。

気にしすぎると何も食べられなくなってしまいますが、

人間本来の体は、これらの物質を代謝できるようには作られていません。

それがどんなに微量でも、

臓器に何らかの影響を与えるということは知っておきましょう。

 

あとは、サプリメント

健康ブームで、サプリメントが注目され

様々なものが販売されているので、利用している人も多いのではないでしょうか?

サプリメントとは「健康補助食品」

食事で取れない栄養素を補うためのもので

あくまで補助食品。

栄養素にばかり意識がいって、

サプリメントがメインにならないように気をつけましょう。

 

健康のために大量に何か摂っている人ほど、不健康になっていく可能性がある

ということを覚えておいてくださいね。

 

色々と書いてきましたが、要は

摂らないという事を中心に考えてみる

まずはここからスタートしましょう!

 

摂らないと言えば、今流行りの

ファスティング(断食)

 

あれは、酵素ドリンクは飲みますが、

普段フル稼働の内臓を休ませて

「内臓の機能を正常な状態に戻す」事をしているのです。

 

専門知識もいるものなので、

いきなり「3日間ファスティングしましょう」というのは、現実的ではないですが

・1日3食の人は2食にしてみる。

・間食を減らす

・休肝日を作る

こういったところから始めてみてはいかがでしょうか?

 

心肺機能を高める

前回の「免疫力について考える」の中で

コロナウイルスに感染すると、

肺炎になって重症化が進んでいく事をお伝えしましたが、

そうならないためには、

心肺機能を高めておくこと

がとても重要です。

 

「コロナに効く」と言う意味ではなく、

「リスクを下げる」と言う意味で。

 

ではなぜ心肺機能を高めることが重要なのか?

それを説明する前にまずは、

普通の肺炎とコロナの肺炎は何が違うのかをお伝えします。

普通の肺炎とコロナの肺炎の違い

コロナの肺炎は

かなり初期から言われていることですが

普通の細菌性の肺炎とは違うんですね。

 

中学の理科とかでやった事を思い出してほしいんですが、

肺ってぶどうの房みたいな形をした細胞で埋め尽くされていて、

このぶどうの粒一個一個が「肺胞」って呼ばれています。

こんな感じ↓

何でこんな形をしているかと言うと

表面積を広げてたくさんの酸素を取り入れるためです。

 

この肺胞に着目すると

普通の肺炎っていうのは、肺胞の中に細菌が入っていって炎症が起こります。

ぶどうの例えで言えば、

ぶどうの粒の中が詰まってしまった状態です。

ここが機能不全になり、酸素が取り込めなくなる

だから苦しくなるわけです。

これが普通の肺炎

 

コロナの肺炎はCTの画像を見れば普通の肺炎との違いが明らかです。

普通の肺炎は、どこか一箇所にベタッと白い影が映ります。

ぶどうの粒が詰まっているわけなんでベタッとはっきり出るんですね。

 

一方、コロナの肺炎は

かなり広範囲に影が出る。そしてその影が薄くモヤモヤしている。

ふわーっと広く出るといった感じ。

 

普通の肺炎はそのベタッとした白い部分が全体の10分の1以下くらいです。

要するに肺全体の10分の1が機能不全になっている状態と言えます。

 

それに対し、コロナの肺炎は

酷くなると3分の1とか半分くらいに薄い影が出る

薄いから大丈夫というわけではなく、

影になっている部分は機能不全なので、

半分が機能不全ってことは相当やばい状態なわけです。

 

薄い影が出る肺炎は、間質が炎症を起こしているという言い方をされていています。

間質とは、ぶどうで言うと皮の部分。

普通の肺炎は実に問題が起こるのですが

コロナの肺炎は皮に問題が起こるのです。

実ほどムチっと詰まっていないので皮だけがぼんやり炎症を起こすようなイメージ。

皮が炎症を起こすとどうなるか?

実(肺胞)は弾力性を失い、広がらなくなってしまいます。

それが広範囲に渡るので、肺は機能不全になります。

 

では何でこの皮(間質)の部分に肺炎が起こりやすくなるのか?

これに関しては特に老人はなりやすく、コロナ以外でもなるものです。

まず考えられるのは

肺自体が悪い状態になっている

タバコの吸い過ぎとかが典型的ですね。

あとはそもそも老人って肺炎になりやすいとも言われています。

 

「肺水腫」って聞いた事あるでしょうか?

漢字からある程度イメージが湧くと思いますが

肺に水が溜まった状態の事を言います。

この水は、口から飲んだ水が溜まっているわけではなく、

肺の組織液がジャバジャバ出てきている状態です。

わかりやすく言うと、

肺がむくんでいる

 

では、なぜ老人は肺がむくむのか?

それは心臓が弱いからです

 

心臓が弱いとポンプする力が弱くなるので血流量が低下します。

老人の血流量は若者の半分ぐらいとも言われるくらいです。

 だから出てきた水(肺の組織液)を押し流せなくなってむくむのです。

 

肺がむくんでいると言う状態は、

水がバシャバシャの中でぶどうの粒が広がったり縮んだりできない状態

だから肺がずっと機能不全な状態なわけです。

 

この状態のところにウイルスが入ってきてしまうと・・

より大変な状態になってしまいます。

 

これ以外にも色んな要因があって老人は肺が弱いわけですが、

「肺水腫」は心臓が強ければある程度回復します。

水を押し流せればいいわけなので。

だから心肺が強いと相対的に助かる可能性が高くなります。

 

これは肺だけではなく全身に言える事なので

血流が弱くなると、すべての組織がむくんでしまいます。

そして機能低下を起こし、体全体のシステムが正常に働かないことに。

 

わかりやすく老人を例に出しましたが、

これは若くても十分起こりえること。

将来的な事を考えても、今のうちから心肺を鍛えておくことがとても大事です。

 

体全体のシステムを正常な状態に戻すために、

心肺機能を高める事

を挙げているのは、こういった理由からです。

 

心肺機能を高めるには

心肺機能を高めるには、

運動の習慣をつけることが一番です。

 

特にウォーキングやジョギングといった有酸素運動が良いでしょう。

一番体に負担が少ないので、

運動習慣がない人や高齢者には取り組みやすいものです。

 

先ほども書いたように、高齢になれば自ずと心肺機能は衰えます。

若いから大丈夫と言うのではなく、

今のうちから歩いたり走ったりする運動習慣をつけておくことが大事です。

 

もう一つウォーキングやジョギングをお勧めする理由があります。

それは

足の筋肉をしっかり使う

ということ。

 

血液は心臓のポンプで体中を回っているのですが、

一番遠い足から心臓へ戻すのは、ふくらはぎの筋肉を使って戻しています。

これができなくなると、心臓の力だけで全身に回そうとするため、

心臓に負担がかかりすぎてしまいます。

心臓が適切な力でブンッと押し出した血液を

足(ふくらはぎ)の筋肉が協力してブンッと戻してあげることができると全てが楽。

これが運動が「健康にいい」と言われる1番の理由です。

 

また、歩いたり走ったりすることで足の筋肉を使うということは

肺水腫とかのむくみを治す意味でもすごく重要です。

 

ぜひ運動習慣をつけて心肺機能を高めていきましょう!

 

 

※最近、ウォーキングやジョギングをする人が増えています。

公園で子供を遊ばせている人の姿もかなり見かけるようになりました。

緊急事態宣言の中、

健康維持のための運動は推奨されてはいますが、

感染の可能性があることは避けるべきです。

・ソーシャルディスタンスを保つ

・人の集まる所には行かない

こういった基本的なことは頭に入れて、場所や時間を考えて運動しましょう。

 


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